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A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Buddy Childers

Buddy Childers
Buddy ChildersBuddy Childers

Buddy Childers Quartet
LIBERTY/LJH6013/USA/1956


Buddy Childers(tp) Arnold Ross(p) Harry Babasin(b)
Boone Stines(dr)


Side1
Buffy
You Call It Madness
Holiday House Take #1
Holiday House Take #2

Side2
It's Gotta Be Happy
You Go To My Head
Indiana
Bernie's Tune

Buddy Childersの2作目のリーダーアルバムが56年録音の本盤になる。
今回はワンホーンで途中やや不安定さを感じさせる部分があるものの、最後までたっぷりと堪能できるのは魅力だ。
昼間の暖かい時間に春の陽光を浴びながら、この軽快な音楽に包まれるのは正に至福の時と言えるだろう。
途中に挟まれたバラードも絶品で脇を固めたArnold RossとHarry Babasinのプレイも光る。
思い返せばこのアルバムのピークはオリジナルは当然入手困難で、東芝が特典盤として再発した時だろう。
その特典盤も市場に出回った時には高値をつけられ、それでも即売れ引っ張りだこだった。
ところが今ではその特典盤もオリジナル盤も安価でいつでも手に入るのにも関わらず、売れない聴かれないという状況に様変わりしてしまった。
名盤や三大レーベル、取り分け「ブルーノートなら何でもありがたいのかよ」と、怒りに近い感情さえ湧きおこる昨今の高騰ぶりでは、これから本格的に聴いてみようという人はもちろんこれまでのファンでさえ疲弊、辟易してきているので無いだろうか。
名盤をちょっと集めただけで満身創痍になる状況では、このあたりのレコードにはとても手が回らないだろう。
一部の業者には再びありがたい時代が来たのかもしれないが、全体で見れば、裾野も広がらなければ未来にも繋がらない、気軽に聴くことも出来ない不幸な時代になったとつくづく思う。

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2019/03/28(木) 00:05:49 trumpet トラックバック:0 コメント:2

Buddy Childers

Buddy Childers
Buddy ChildersBuddy Childers

Sam Songs
LIBERY/LJH6009/USA/1955


Buddy Childers(tp) Herb Steward(ts) Bob Harrington(p)
Harry Babasin(b) Milt Holland(dr)


Side1
Honeysuckle Sam
Sam Metrically
My Wild Irish Sam
Sentimental Sam
Ding Dong, Sam Is Dead
Sam 'N' Eggs

Side2
Deviled Sam
Wham Sam
Thank You, Sam
Sam's Serenade
Three Sam's In A Fountain
Canned Sam

有名なジャズメンの早熟ぶりは良く知られた話だが、よくよく探っていくと前回取り上げたJohhny CoatesやこのBuddy Childersを始めとしたマイナージャズメンの早熟さも侮ることの出来ないエピソードが数多く発見できる。
1926年ミズーリ州に生まれ、独学で楽器を習得したようだ。43年の16歳の時にStan Kenton楽団のオーディションに合格し1stトランペットを務めている。
54年に退団するまでに、Benny CarterやLes Brown、Woody Herman、Tommy Dorseyなどその他多くのバンドで客演し、その才能をかわれていたようだ。
ただ、初リーダー作となるとやや遅咲きで55年録音の本作が初出となる。
ジャケットのデザインが意味深だが、中身は全曲に「Sam」を冠した上々のウェストコーストジャズで、その才能を如何なく発揮している。
取り分け「Wham Sam」はブリリアントな音色でどこまでも駆け上げっていくかのような淀みの無いフレーズが溢れ出す、Childersの力量が最大限に引き出されたナンバーだろう。
カラッとした明るく自然なサウンドもウェストコーストらしさを良く捉えている。
その為にもターコイズラベル(溝無しなので厳密にはセカンドか?)が必須になる。
良く見かける青ラベルは所謂カゼが強く魅力を半減させるどころか、聴き通すのが辛くなる事うけあいだ。

2019/03/17(日) 18:00:00 trumpet トラックバック:0 コメント:0
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